たいていのソフトウェアには、README や INSTALL という名前のドキュメントファイルがソースファイルのアーカイブの中に含まれています。README にはそのソフトウェアの概要などが、そして INSTALL にはコンパイルやインストールの方法や注意点などが作者によって記述されています。
ただし、ソフトウェアによっては必ずしもこの名前で用意されているとは限りません。README の場合は READ.ME, 00README, Readme, readme.txt などという名前になっている場合もありますし、INSTALL にしても Install.txt, 00INSTALL などという名前になっている場合もあります。
ソフトウェアのソースファイルを取得して展開したら、まずはこれらのファイルの内容に、必ず目を通すようにしましょう。
ソフトウェアに含まれているドキュメントを読むことにより、各種システムに依存した問題、コンパイルに必要なライブラリ、コンパイルやインストール時の注意点、そして既知の問題点などを容易に知ることができるのです。
現在ソースファイルが公開されているソフトウェアは、もちろん日本国内で開発されているものも多くありますが、やはり海外で開発されているものが比較的多いのは事実だと思います。そのためほとんどのソフトウェアのドキュメントは英語で書かれているので、英語に堪能な人であればともかく、そうでなければ読むことを躊躇してしまう人も多いと思います。しかし、知っている単語だけを拾って読むだけでもある程度の内容の把握はできると思います。
ドキュメントを読まずにコンパイルやインストール作業をして、結局それに失敗してしまうと余計なストレスを溜めてしまうものです。そのようなことを回避するためにも、まず一度はドキュメントに目を通すことを御勧めします。
ドキュメントには、もう一つ大切な文章が含まれていることが多いです。そのソフトウェアの使用や配布に関する制限や、作者の主張する権利についてです。フリーなソフトウェアの中では GNU General Public License や BSD Copyright などが有名ですが、世の中に公開されているソフトウェアはフリーなものだけではありません。いわゆるシェアウェアなども存在します。
たとえフリーなソフトウェアであっても、商用、非商用を問わず自由に使えるものや、商用利用を不可にしているもの、ソースファイルを改変した二次配布を完全に不可にしているものなど、その制限は様々です。シェアウェアでも、金銭を要求するものも当然ありますが、中には綺麗な切手や絵葉書を送ってほしいというなかなかシャレたものもあります。
入手したソフトウェアの使用や配布に関する制限、また作者がどのような権利を主張しているのか十分に注意するようにしてください。